黒部川源流。黒部峡谷から赤木沢、五郎岳のカール。エメラルドグリーンの川底と水平歩道
富山県東部を日本海に流れ出る黒部川。
遡行すると、急峻な山地を削り黒部峡谷を形成。
日本一の堤高を持つ黒部第四ダムを有すその川の上流域についてです。
エメラルドグリーンの赤木沢、五郎岳のカール、ライブカメラ情報。
黒部川源流。黒部峡谷から赤木沢、五郎岳のカール。エメラルドグリーンの川底と水平歩道
黒部峡谷、エメラルドグリーンの赤木沢
黒部峡谷は富山県黒部川の中流から上流にある峡谷です。
国の天然記念物、特別名勝に指定され、中部山岳国立公園に含まれます。
飛騨山脈北部を、立山連峰と後立山連峰の二つに分断する深い峡谷で、その絶壁に囲まれた深い谷を「廊下」と呼び、黒部湖を境に、下流を下廊下、上流を上廊下と呼びます。
因みに、黒部ダムのダム湖に中廊下が沈んでいるそうです。
その黒部ダムは国内最大級のダムで、観光開発されており、周辺には宇奈月温泉、黒薙温泉、鐘釣温泉などが点在しています。
ただ、峡谷の中でこれら観光地はほんの一部であり、そのほとんどは断崖絶壁の世界です。
黒部峡谷の心臓部に当たる区間である「下廊下」は、花崗岩の岸壁と激流で、S字峡や十字峡、白竜峡などの絶景があります。
以下、Wikipediaより
S字峡はSの字のごとく、両側に岩壁が複雑に入り組み、激流が左右にぶつかり、飛沫を上げることから名付けられている。十字峡は原始林に覆われ、岩壁を割って左岸から剱沢、右岸から棒小屋沢がほぼ同じ場所に合流し、黒部川本流と合わせて十字を形作っている地点である。白竜峡は花崗岩の白壁の岩壁が連続し、健脚な人でないと踏み入れられない秘境となっている。(Wikipedia)
更に
欅平から仙人谷までは水平歩道が、その上流では日電歩道が黒部ダムまで続いていて上級者向けの登山道として利用されている。周辺には奥鐘山西壁、黒部別山東壁、丸山東壁などの500 mを越える巨大岩壁がある。欅平から黒部ダムの間は、山小屋も指定キャンプ場も阿曽原温泉のみである。(Wikipedia)
水平歩道は断崖絶壁に「コの字」に掘られた道の事で、狭いところで60cm程度しか道幅がありません。
迂回路も避難路もなく、「黒部ではケガしない」(落ちたら死ぬから)といわれるほどの登山道で、おいそれと徒歩で行ける場所ではありません。
地図はこんな感じ。
黒部ダムより上流。上廊下、奥の廊下
黒部ダムを過ぎて上廊下に進むと、飛騨山脈、高天原温泉、薬師岳があり、上廊下のうち薬師沢小屋から黒部川源流部は奥の廊下と呼ばれ、赤木沢、黒部五郎岳の大自然が広がる。
赤木沢は黒部川源流域の支流で、エメラルドグリーンの川底と連なる滝が醍醐味で、玄人向けの(そもそもそこに至るまでも含め)沢登スポットとなっている。
黒部川源流周辺の山々には黒部五郎岳や金作谷に見られる「圏谷(カール)」と呼ばれる氷河に削り取られた鍋底型の谷が散見される。
圏谷(カール)って?
山地の斜面をスプーンでえぐったような地形であり、高山の山稜直下などに見られる。氷河が成長と共に山肌を削り、上からみると半円状ないし馬蹄形状の谷となる。成長期には形状を推し量ることはできないが、氷河の後退と共に地上に現れ谷となる。(Wikipedia)
地図はこんな感じ。
黒部ダム・室堂ライブカメラ
黒部峡谷の水平歩道や上廊下、奥の廊下になるとライブカメラはないようですが、観光地化されている黒部ダムと室堂にはライブカメラが設置されているようです。
黒部ダム ライブカメラ https://www.kurobe-dam.com/livecamera/
室堂 ライブカメラ https://www.alpen-route.com/live_camera/murodou.html
まとめ
- 黒部峡谷は特別天然記念物で水平歩道と絶景が広がる。
- 下廊下と上廊下、奥の廊下がある
- カールがある
- ライブカメラは観光地化された黒部ダムと室堂にある