タバスコ。実は6種類。メキシコ原産、アメリカ生まれの歴史と製造方法と種類。

 

 

タバスコはピザやパスタにピリッとした辛味をプラスすることができる調味料で、日本でも馴染みのある調味料と言えるでしょう。

 

独特の酸味と辛味が刺激的で、現在では100以上の国で親しまれている調味料です。

 

メキシコ原産のタバスコペッパーを使い、古くから親しまれた調味料かと思いきや、その歴史は意外と古く、1800年代半ばにアメリカで誕生しました。

 

タバスコ

 

タバスコ。実は6種類。メキシコ原産、アメリカ生まれの歴史と製造方法と種類。

 

 

タバスコの起源と歴史

 

タバスコの歴史は実は1860年代に遡ります。

 

エドモンドマキルヘニー氏と呼ばれる人物によって1868年に生み出されましたが、それ以来マキルヘニー氏が生み出した会社でその子孫により生産が続けられています。

 

原材料は、タバスコペッパーと呼ばれる木立唐辛子の一種を使用しており、原産はメキシコのタバスコ州です。

その種を手に入れたマキルヘニー氏がアメリカのルイジアナ州で栽培を開始し、タバスコが誕生しています。

 

誕生した当時は、辛いソースがメインとなる料理はそれほど親しまれてはいませんでした。

とはいえ新しいこの調味料が登場したことにより、アメリカの食文化には大きな影響を及ぼし、そこから辛味調味料として世間に広く浸透させていき、製造や流通においても大きな影響を与えたのは事実です。

 

 

日本に入ってきたのは戦後で、某有名プロレスラーが南米の会社と代理店契約を結びそこから輸入するに至りました。

日本におけるタバスコの歴史はおよそ50年ほどになります。

これが定着するまでは、それほど時間がかかっていません。上記某有名プロレスラーが宣伝したことで、多くの人が知る商品となりました。

1980年代には、日本中の多くのお店で購入できるようになり、気軽に家庭の味として楽しむことができるようになったわけです。

 

 

 

タバスコの製造方法

 

タバスコの製造過程としては、原料はタバスコペッパーと呼ばれる植物です。

この植物もマキルヘニー氏により栽培を始められたものであり、栽培と熟成を含めて約5年間の年月を経てソースが作られます。

現在では製造が一部の工程で機械化されたものの、最初に考案された作り方からほとんど変わってはいません。

今でも収穫する際には手摘みで行われています。

 

唐辛子

 

収穫されたタバスコペッパーは、収穫後すぐに塩を加えてすりつぶされます。

ペースト状になり工場に送られると樽に移されます。一日に約1万5900リットルものペーストを樽に詰めるということです。

樽はしっかりとハンマーで蓋をされて、その上は大量の塩で覆われることになります。

 

塩で覆うことにより万が一蓋に隙間があった時にその粒が隙間に入り込んで、確実に密閉できるのです。

樽に入れられたあと、貯蔵庫で3年間寝かされて、その発酵の過程で水分がほとんど抜けてしまいます。

 

熟成後、最終段階のブレンド工程で、ペッパーと酢を2~3週間ほどかけて混ぜ合わせていきます。

その後、不純物を取り除いてようやく完成です。

 

 

このようにして1日に70万本以上の製品が作られて、世界中に送られています。

 

 

 

タバスコの種類は6種類!

 

上記の様に、思いのほか長い時間をかけて出来上がるタバスコですが、実はその種類は六つに分けられると言われています。

種類は辛さによって分けられていて、スコーピオンハバネロオリジナル(ペッパーソース)チポートレイガーリックハラペーニョの順番です。
一番辛いスコーピオンはハラペーニョの何と55倍ということで、それぞれの特徴を活かし食べ物に合わせていくことが求められるでしょう。

 

 

ペッパーソース

日本でよく流通しているのは、ペッパーソースと呼ばれる種類になります。

ペッパーソースは、赤色をしておりスーパーなどで販売されているのはほぼペッパーソースと言えるでしょう。

辛さと酸味の両方を同時に味わうことができ、しかもバランス感覚が優れているため絶妙な味わいを楽しむことが可能です。

 

 

ハラペーニョソース

辛さとして一番マイルドなハラペーニョソースは、緑色のパッケージと黄色味の液体のタバスコです。

これは、緑色の唐辛子を使ったソースで赤いタバスコとは少し趣が異なります。

辛さはそれほど強くなく、どちらかと言えば爽やかな味わいを楽しむことが可能です。

 

ハバネロ

ハバネロは、ペッパーソースよりも辛さが強いため辛党の人にとっては魅力的な商品の1つです。

ハバネロソースの中にはマンゴーやバナナなどが含まれており、辛い一方で優しい甘さを味わうことが可能です。

口の中に入れた瞬間は甘みが広がりますが、すぐに激辛な味わいが口の中を支配するでしょう。

 

 

 

その他、最強のスコーピオン、薫香のあるチポートレイ、ニンニクの効いたガーリックなど、普段と違ったタバスコが味わえます。

 

6種類の外観は下記に掲載されています。

輸入食料品|日本珈琲貿易株式会社|タバスコ(R)

 

 

まとめ

  • タバスコはアメリカ生まれ。
  • 原材料のタバスコペッパーはメキシコのタバスコ州原産。
  • 全6種類
  • 日本で最も普及しているのはペッパーソース

 

 

TABASCOおよびタバスコはMcIlhenny Companyの登録商標です。

本家サイトは→ https://tabasco.co.jp/

 

 

 

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