ゲリラ豪雨はどれくらい降る?止む?1時間に10mmの雨って?1㎞四方に降った10mmの雨が集まると!?
夏に増えるゲリラ雷雨。
どれくらいの時間降っているものなのでしょうか?
どれくらいの量、降るのでしょうか?
10mmの雨がピンとこないけれど、結局どれくらいなの?
その辺を調べてみました。
ゲリラ豪雨はどれくらい降る?止む?1時間に10mmの雨って?
ゲリラ豪雨はどれくらいで止む?
まず、皆さんが普通に使っている「ゲリラ豪雨」という言葉。
実は、これといった定義はありません。
局地的に大雨を降らす、且つ、短時間に積乱雲が形成されるためその予測が難しいらしい。
気象現象としては、近いもので局地的大雨や集中豪雨だそうです。
因みに、ゲリラ豪雨の仕組みは夕立の仕組みと同じですので、そちらを参照してください。
現象として近い「局地的大雨」と「集中豪雨」ですが、それぞれ定義は以下の通りです。
局地的大雨=急に強く降り、狭い範囲に1時間以下の短い時間降る雨。
集中豪雨=狭い範囲に数時間から数日にわたってトータル数百ミリをもたらす雨。
感覚としては、局地的大雨は「バケツをひっくり返した様な雨が数十分程度。
集中豪雨は「シトシト、ザーザーと長い間降り続ける雨」といったところでしょうか。
ゲリラ豪雨という定義はありませんが、イメージとしては「局地的大雨」に近い気がします。
集中豪雨は、所謂線状降水帯といわれるような、積乱雲が同じ場所にでき続ける状況で、数日間の雨をもたらすもの、というイメージです。
ゲリラ豪雨が「局地的大雨」と仮定すると、局地的大雨は「バケツをひっくり返した様な雨が数十分程度」ですので、長くとも1時間程度で止むものと考えられます。
実際は、それ以上の長い時間にわたって降ることもあるのでしょうが。
1時間に10mmの雨ってどれくらい?
ゲリラ豪雨が現象として局地的大雨に近いのであれば、降る量はトータルで数十ミリの雨となります。
仮に1時間で10mmの雨の場合。
それってどれくらいでしょうか?
1時間に10mmの雨が1時間降った場合、バケツでもシャーレでも洗面器でも、とりあえず1センチメートルの水が溜まるという事です。
1時間雨が降って、1センチ水が溜まる。
感覚としては、すごく少ない。
のですが、
現在の都市部では、その水が地面に浸み込まず、コンクリートの地表面を流れていきます。
低い場所に向かって、四方1キロに降った1センチの雨が、例えば10メートル四方の低い場所に集まった場合にその水嵩はどうなるか!?
1キロ=1000メートルですので、
1キロ四方は1000メートル四方で、
そこに溜まった1センチ=0.01メートルの雨は、1000×1000×0.01で10000立方メートルになります。
これを10メートル×10メートルに流し込むと
10000÷(10×10)=100
水嵩、100メートルです。
え? 計算間違いでは? ってレベルの水嵩になります。
1メートル×1メートルの広さで、厚さが1センチの板があるとします。
1000メートル×1000メートルにその板が何枚並べられるか。
1000000(百万)枚です。
それを10メートル×10メートルに並べなおす。
一段目には100枚の板が並びます。
二段目にはさらに100枚。これで厚さは2センチです。
全部で百万枚の板ですので、1万段まで重ねられます。
1段は1センチですので、1センチ×1万枚=1万センチ。
1万センチは10000/100で100メートルです。
田舎で、田んぼや畑が多く、地面に吸収される水が多い場合はそこまであはいかないのでしょうけれど、都会の地面はすべてコンクリートという場所に雨が降った場合、ばかにならない水嵩になるということです。
まとめ
- ゲリラ豪雨は「局地的大雨」に近いイメージ
- 急に強く降り、狭い範囲に短い時間の雨をもたらす
- 降る量は数十ミリ
- 1キロ四方に10ミリの雨が10メートル四方に流れ込むと水嵩は100メートルになる。
局地的大雨、集中豪雨、線状降水帯についてはWikipediaをどうぞ。